YZ車高調整キット 取り扱い説明 | |
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【取り付け方法による調整キットの種類】 ダンパー、ストラットケースに、ロアシートが溶接されている場合は調整キットを装着する前に、切削し取外す必要があります。 アジャスターキットに付属するロアシートは、スプリングの内径(id)によって、id63またはid65.を選択して下さい。 *外径がM54はφ60スプリング用のロアシートも設定しています。M59にはφ60スプリングは使用できません。 *id70/id74は、M54、M59の両方にオプションでご用意があります。 *M64は、φ70またはφ74を選択して下さい。 |
品名 | 形状 | 詳細 |
S ストレート式 (上下溶接) |
ストラット式のシェルケースに取り付けて上下を溶接する、車高調整キットです。 ショックアブソーバーは必ず引き抜いた上で、溶接してください。 @シェルケースの外径を計測してください。 *ネジキットはシェルケースの外径よりも0.5mm位、広いものを選択します。 |
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K カブセ式 (非溶接) |
シェルケースまたはダンパー本体に被せる車高調整キットで溶接はしません。 ショックアブソーバーの外径とともに、上部のBの径を計測します。 ダンパーの太さと長さに応じて設定が多数あり、外径が途中で変わるものにも対応します。 荷重を上部に掛けて問題ない形状か確認して下さい。 ダンパー上部にバンプストッパーが溶接されていたり、ロッドシールのカバーがあり、 上部に荷重を受けられないものがありますから注意が必要です。 @CAP状のものがカシメの時は取り外します。リングナットは取り外し不可。 @がリングナットの時は、外周をネジキットの内径に合うまで小径に加工します。 Aピストンロッドは作業の前に、傷つかないように保護対策をしてください。 Bロッドシールのカバーなどの弱い部分には加重を掛けないで下さい! B外径を計測。 Cダンパー本体の外径を計測します。 D外径が途中で太くなっている時は、その外径と上部からの高さも計測します。 |
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Cビン式 (非溶接) |
ビルシュタイン、KoniなどのCピン式に被せて取り付ける車高調整キットです。 φ45用はCピンからおよそ70mm下までネジ代ができる状態で取り付きます。 φ50用はCピンからおよそ70mm下までネジ代ができる状態で取り付きます。 φ55用M64はCピンの上に装着するモデルです。 φ55用M68でネジ部をCピンの下へ被り込ませて、装着可能なモデルがあります。(オプション) メーカーごとに本体の径、Cピン装着時の外径が異なりますから下記の計測をお願いします。 Cダンパー本体の外径周囲を3ヶ所位、計測。 DCピン装着時のCピンの外径(3ヶ所位測定)。Cピンが丸か四角かの形状も確認。 Eネジキットは回り止めとセンタリングを兼ねて、M6のネジで固定します。 アジャスターのセット高さを変更することも有償で、承っています。 |
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P 圧入式 R リング式 (非溶接) |
<圧入式> ダンパーにD膨らみ部があり、ロアシートを圧入しているものは、 ロアシートを取り外して、膨らみ部にネジキットを装着します。 膨らみ部は、削るなどの加工は行いません。 Cダンパー本体の外径を計測。 Dロアシートを外した跡の膨らみ部か、リング部の外径と形状を3ヶ所計測(最大値優先)。 Eネジキットの回り止めの為、下部のM6ネジを締めて固定します。 |
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<リング式> ロアシートがリング部に圧入されたものと、リング部に溶接されたものがあります。 リングに溶接されているロアシートは削り取り、リング部だけを残します。 Cダンパー本体の外径を計測。 Dロアシートを外した跡の膨らみ部か、リング部の外径、形状を3ヶ所(最大値優先)計測。 Eネジキットの回り止めの為、下部のM6ネジを締めて固定します。 |
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ID 内ネジ付き (下溶接) |
内ネジ付きは、上部にリングナット用の内ネジ付きの車高調整ネジキットです。 シェルケースの下側をカットして溶接するだけで、ケースのショート化が簡単に行えます。 ケース長決めとセンタリングも一度に出来るため、作業効率が大幅に向上します。 *内ネジ径はショックアブソーバーに付属するリングナットの径に合うものを選択してください。 シェルケースの径φ54、55,56は、それぞれφ54ALiまたはφ55ALi/φ56ALiを使用します。 ネジキットの下部の内径が、φ54.4/φ55.4/φ56.4になっています。 外ネジはM59で、φ63またはφ65のスプリングが使用できます。 内ネジはM48xP1.5で、φ43のカートリッジ用になっています。 @シェルケースの外径を計測して、内径が僅かに広いネジキットを選択します。 Aショックアブソーバーに付属しているリングナットが、適合するか確認してください。 |
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RG リジット式 | スプリングとダンパーが別々に取り付く車種のスプリング側に取り付けます。 ネジキットの内側は、車体形状に無理なく取り付く形になっています。 車体への取り付け方法は、ネジ止/横止め/挟み込み(一部は溶接)。 スプリングは、直巻きスプリングまたは、端面が平滑仕上げされたスプリングを使用します。 スプリング内径にあった、ロアシートのサイズを選択します。 |
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調整ネジ部はネジ部をレール状にして、経年経過や砂、ゴミなどによる噛み込みを大幅に低減させています。 |
【スプリングの内径とPOMインシュレータ/ロアシートの形状】
直巻用POM/ロックシート (クローズエンド) | 純正形状用ロアシート (オープンエンド) |
@つば付インシュレータを標準装備して、スプリング内径に 合わせると共に、金属同士の干渉音、バックリング現象、 微振動を大幅に低減し、走行性能を向上させています。 Aスプリング内径によって、つば付きPOMシートのサイズを 選択して下さい。 |
B純正形状スプリング(オープンエンド)用のロアシートは スプリング径φ60/65/70/75/80/85/90/95用があります (実寸−2mm仕上げ)。 Cリジット式で直巻スプリング(クローズエンド)用のロアシートには、 φ60〜74、φ80〜130の設定があります。 |
ロアシート、ロックナットのネジ部は、経年経過やダストなどの噛み込みを大幅に低減させています。 |
内ネジ付き変換パッキン |
@元のケース口を切り取る A挿入するダンパ&ロアスペーサーを仮入れする BUPM48Aを組み付け、リングナットを仮締めして、 ケース長を決定する。 Cケース外にマークしてから、Aを抜き取りCを溶接。 (錆止めを施す) *ショート化させるときは、Aの長さに合わせ、 ケースの長さを変えてください。 *車高調整キットのid51Aなどを使用するときは、 同じ要領でD純正ロアシートの下を切り取ります |
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参考図はUPM48Aと、φ50.8のストラットケースの場合です。 |
警告 注意 |
この表示を無視して取り扱いを誤って装着したり走行をすると、死亡や重傷など重大な危険に結びついたり、人が傷害を負ったり、財産が侵害を受ける可能性があります。 |
脱着、分解時の注意点 |
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取り付け時の注意 | |
装着作業は必ず専門の整備工場で行って下さい。 | |
装着、取り付けの際は必ず、当該車両の修理書に従い、修理書の注意事項を守って作業を行って下さい。 | |
本品の加工、改造は絶対しないで下さい。また専用品につき、流用は決してなさらないで下さい | |
非溶接タイプの場合、被せて使用し装着後にガタがなく、完全に装着されているか確認を行って下さい。 | |
非溶接タイプを使用する場合、回り止めのいもネジはダンパーを凹まさない程度に軽く締め付けを行って下さい。 締めすぎるとダンパーを破損する事があります。 |
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溶接タイプの場合、溶接資格のある実務者によって、溶接を行って下さい。 | |
組み付け後、全てのボルト/ナットが完全に締め付けられているか、作動させたとき車体側や 他の部位に部品が接触したり、ホースに折れが無いかなどの不具合がないか、各部点検を充分に行って下さい。 |
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取り扱い上の注意 | |
ロックナット/ロックシートの締め付け/緩めは車両をジャッキアップし、ロックシートにも スプリングのテンションが掛からないように施し、専用の車高調整用レンチを用いて、切り掻き部に当て、必ず手で軽く行って下さい。 締め過ぎるとスプリングのバックリング現象により更に締まり、緩まなくなります。 |
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レンチの上からハンマー、あるいはドライバーなどを使用してシート類を締め緩めすると切り掻きに 当てたエッジ部分から割れ破損を起こすなど危険ですから、絶対しないで下さい。 |
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スプリングは直巻式、純正形状式共、内径/外径が完全にPOM、ロアーシートに合うサイズを使用して下さい。 | |
組み付け後は試走を行い異音/振動などの不具合がないか確認をして下さい。 | |
装着後は本品の慣らし運転を行い同時に本品性能に慣れて下さい。また定期的な点検を実施して下さい。 | |
ダンパーがフルバンプしたり、スプリングが線密着を起こすような状態で決して使用しないで下さい。 衝撃荷重(叩きつけるようなハンマー現象)を起こし、車体、本品、その他の破損原因になります。 |
注意警告 |
走行中に異音や振動などの不具合を感じたら、直ちに走行を中止し点検を行って下さい。 特に激しいスポーツ走行などでは予期せぬ過大な入力などにより、消耗を早めたり破損を生じたりすることがありますので、使用前後には必ず点検を行い、必要な場合は補修交換を行って下さい。 尚、スポーツ走行などに用いた場合のクレームには応じかねますので予めご了承下さい。 |
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